受験勉強に勝つこと

誰でも遅かれ少なかれ、多かれ少なかれ受験勉強を通らざるを得ません。これは、普通に考えればできれば避けて通りたいというのが本音です。

しかし、受験勉強に勝つということは、自分自身に大きなメリットをもたらすことも事実です。当事者の立場で、受験勉強の最中にいる時にはなかなかそれに気付くことができません。「早く受験勉強を終わらせたい」「学歴社会などうんざりだ」「大学受験はできるだけ簡単に受かるところへ」

確かに、主観的に見ればそのような状況に置かれてしまいがちです。一方で、なぜか親は受験に熱心な人が多いもの。その理由は、受験勉強というのはその受験に置かれている最中ではなく、後になってその重要性に気付くことが多いからです。だから、親の立場だといかに受験が重要なのか、ということが分かるわけです。

これを、今まさに受験勉強の状況に置かれている人に説明してもなかなか理解できません。親が子供に勉強しろ、と言ってもなかなか勉強しないのはそのためです。だとすれば、受験勉強というものは自分にとってどのような意味を持っているのかということを、具体的に説明をする必要があります。

誰しも、「あの時もっと勉強しておけば良かった」という後悔の念を一度は持ったことがあるでしょう。なぜあの時あれほどの時間を持て余していたのに、勉強をしなかったのだろう、と思うことは少なくありません。そのような実体験を基に、仮に子供に対してであれば説明をする必要があります。

また、自分自身に対してであれば、あの時出来なかった分を今取り返そうと考えることも出来るわけです。資格受験であれば、今からでも十分に遅れを取り戻すことができます。

過去を振り返って後悔するよりも、その後悔をどうやって活かすのかということにつなげた方が賢い選択というものです。誰でも、受験は嫌なもの、でも受験に勝つことはそれなりにメリットがあるということは実体験として知っている訳です。

受験勉強というものは、例えば資格受験を考えた場合いつになってもチャンスはあります。一方、公務員受験のように年齢制限があって一定の期間しかチャンスのないものもあります。いずれにしても、あなたが受験勉強の大切さを知っているあるいは実体験として気付いているならば、これからの時間を有効に使うことを是非考えてみてください。

受験とはテクニック

日本人である以上、受験からは逃げられないわけで、仮に逃げたとしたら大きな損失を被る可能性があります。そもそも、その人の能力は受験などで一律にはかりうるものではありませんが、現実には受験を通して能力が判断されています。一般的に年齢が上に行くにつれて実力社会になると言われますが、自分の置かれた環境によっては必ずしもそうならないことも多いのです。

この是非をあれこれ言っても仕方はありません。自分には変えらえることと変えられないことがあり、学歴社会や資格社会というのは自分には変えることができないというのは周知の事実です。

しかし、自分自身は変えることができます。つまり、受験と言うものの存在を受け入れて、受験に成功する方法を考えれば良いのです。もちろん、既に社会人になってしまっている人は、学歴を変えるのが難しければ資格試験を受験することで自分を変えることが可能です。学歴以上の資格というものもこの世には存在しています。(社会人を対象にした大学や大学院も増えています。社会人でもその気があれば再度の受験によって学歴そのものを変えることも難しくはありません)

ところで、受験とは「頭の良さを競うもの」と考えている人がいまだに多いようですが、受験とは頭の良さを試すものではありません。受験とは「テクニック」です。このことを知っているかどうかは極めて重要です。

受験を頭の善し悪しで考えている以上、受験に勝つことは愚か、自分を変えることもできません。自分を変えるためには、まずは自分の思考を変える必要があります。

あらゆる試験において、たくさんの受験生をさんざん見てきましたが、受験を突破する人には共通していることがあります。中には、頭の良い人もいますが、決して頭が良いとは言えない人も受験を突破しています。

受験を突破した人に共通している事実は、「テクニック」を持ち合わせていること。これは、意識しているか、無意識かは別にしても、合格者には共通していることなのです。

だとすれば、受験突破の方法、すなわち受験を攻略するためにはテクニックを抜きにしては語れない訳です。あなたにも受験のテクニックを身につけて欲しいと思っています。

受験制度を肯定的に捉える

日本人は自然と受験勉強をさせられています。高校受験に始まり、社会人になっても完全に離れることができないのが受験です。

受験と言う制度そのものは非常に厄介なものであり、できれば避けて通りたいというのが本音ではないでしょうか。高校受験や大学受験ならまだしも、社会人になってまで「面接試験」の受験をしなければならないのはなんとも言えない気分です。

一方で、受験と言う制度そのものの存在は今後もなくなることはないでしょう。韓国においては、日本以上に受験ブームが到来していると言われています。韓国では、どこの大学に入学するかによってその後の人生が決まるそうです。つまり、大学受験が自分の人生を左右していると言うことになります。

日本も大学に行くか行かないか、どこの大学に行くかによってある程度の社会人としての出発点は決まる傾向にあります。これを学歴社会だとか、学歴主義と言ったりしますが、実際に新入社員としての給与面で差がついている現状を考えると学歴社会の様相は色濃い訳です。

一方、実力社会が到来していると言われた時代もありました。これは、学歴よりも実力を重視するというものですが、確かに社会人としての転職試験の受験の際には有用かつ物差しとなり得ますが、新卒採用時にはそれほどのインパクトはありません。

だとすれば、やはり日本はなんだかんだ言って「良い大学を出た者勝ち」と言うのは事実と言えそうです。これは学歴社会がまだまだ根強い日本では仕方のない事実です。

ただし、学歴が全てかと言うとそうでもなく、日本には「資格試験」と言うものがあり資格受験によっても「勝ち」になることができます。例えば、弁護士資格や公認会計士資格を持っていれば、学歴よりも資格が前面に出て、資格社会の中で優位に立つことができるのです。

そうだとすると、自分の人生を変えるターニングポイントは2つあり、1つは大学受験であり、もう一つは資格受験であると言えそうです。

そして、結論的にはいずれの受験であっても勉強方法は同じであって、どちらも頭の良さを問うものではない、ということが言えるのです。これについては、受験のテクニック論として今後詳しくご紹介していきます。

これから大学受験を控えている、あるいはそういった子を持つ親、または、資格受験を考えている社会人や学生には、まだまだチャンスがある言えるでしょう。

伝統的な日本の「学歴社会」と「資格社会」はある意味平等の考え方を持っているとも言えます。誰でもチャンスはあるからです。